【ぽんさん ✕ さくせんしぃ紹介】”好き”を全力で伝えていく
負け続けた人間の末路
勉強、部活、仕事、家庭。32年間生きてきて、何ひとつモノにしたことがない。
貯金もねえ。家族もいねえ。資格もスキルも才能もねえ。
強いてあるものと言えば髪の毛だ。AGA治療でチートしてるけど。薬なかったら本当に何も無いところだった。泣いちゃう。
こんな何もない奴が、何かやる気になるだろうか。いや、ありえない。
不毛の大地に毛が生えないように、私の意欲は枯れ果てていた。
たしかに20代後半の頃、さすがにマズイと思い、英語や教員採用試験の勉強をしようとした。
しかし、光の速さで挫折した。
その間何をしていたのかといえば、逃げていた。ゲームとアニメ、非現実の世界に入り浸っていた。
完成した廃人体質
バトルフィールド1が流行っていたときは、毎日戦車に乗り、遠方から砲撃で敵をなぶり●していた。
1ゲームで100人近く昇天させ、見知らぬ日本人から「お前は英雄だ」とDMがきたこともある。
スプラ2は3,000時間以上プレイし、アニメも見たいものはほとんど見た。
今となっては連続12時間ぶっつづけでガチマッチできるし、ファーストガンダムからZZガンダムを1週間で見るのも容易い。
それくらい、ゲーム・アニメ体質が整っている。サウナ―なんか目じゃないね。
しかし、10年前の私が今の自分を見たら、きっと駅のホームから線路に突き落とすに違いない。
そして私の異世界生活がスタートする。最高だな。
ともあれ、挫折すればするほど、自信がなくしていった私は、逃げることで心の均衡を保っていた。好きでもない仕事を、ただ生活のためにこなす一方で。
自分に嘘をつくのはもう嫌だ
表向きは楽しそうにオタクライフしていても、内心では嫌気が差していた。根がクソ真面目な人間だから、ゲームやアニメで時間を浪費する自分を認められなかったのだ。
「生産的なことがしたい」「もうちょっと人生マシになるようなことがしたい」。心ではずっと思っていた。
楽しいことをしているはずなのに、心にいるもうひとりの自分は納得していない。
思っていることやっていることが違う。完全にヤバイ人である。とにかく、このチグハグ感が辛かった。
人を前向きにするのは、ほんのちょっとの自信
そんな自分が30歳になろうというタイミングで、ちょっとした転機が訪れた。
新卒で同じ会社に就職した友人から、「某webサイトのブックレビューの仕事を手伝ってみないか」という誘いがきたのだ。
このとき、不思議と迷いがなかった。文学部出身というのもあっただろうけど、今の無意味な人生が変わるかもという淡い期待を持っていたのかもしれない。
それから月に数本、ブックレビューや食レポの記事を書くようになる。
最初はボロクソに赤入れされ、1700字の原稿を直すのに1ヶ月以上は余裕でかかっていた。
今も文章がそこまで上達したとは思わないが、以前に比べれば直す回数も減ったし、書くスピードも上がった。
だから、ちょっとは前に進んだかなと思っている。
本業の片手間ではあるものの、ライターの肩書きを手に入れ、曲がりなりにもお小遣いを得るようになった私。
しかし、収入以上に嬉しい収穫があった。それは、「一般の人よりは文章を書ける」という、ほんのちょっとの自信だ。
どうしても、ゆずれないもの
このちょっとの自信のおかげで、ブログを始める気になったし、自分が伝えたいこともなんとなく見えてきた。
自分が伝えたいこと、それは溢れんばかりの「アニメが好き」という感情だ。
本当にいいと思ったものを、趣味全開でどストレートにレビューする。それがこのブログの運営方針となっている。
アニメ、映画、小説、書籍、ゲーム、ガジェット、思考etc……。たとえ他のブロガーが自分より上手に紹介していようと関係ない。
これだけはゆずれないという気持ちを正直にぶつける。やることはそれだけだ。
「好き」という感情が唯一の武器
私が今あなたに言えるのは、「好きという感情を、苦にならない行動に注げば、それだけで武器になる」ということ。
私は好きという感情を文字に注ぐことで、戦う決意ができた。
人によっては絵だったり、動画だったり、工作やプログラミングだったり。
ほんのちょっとでいい。「できそう」、「やってもよさそう」、「やってみたい」と思うものに、好きなものを織り交ぜれば、人生が少しずつ、前に転がっていく。
何も持っていない私は、「好き」を武器にするしかなかった。好きを積み重ね、その厚みで勝負する以外、方法が思い浮かばなかった。
結果がどうなるのかは分からない。
しかし、やれることを納得できるまでやれば、自分の中で何かがきっと変わる。少なくとも、ほんのちょっとは自信がつくはず。
結果がダメだったら、その自信を種火に、新しいトライをすればいい。成功しても失敗しても結局、挑戦しつづけるしかないのだから。
一つ一つ記事を積み上げ、結果を残す。何者にもなれなくったって、行動を積み上げることで、景色を変えられる。
それが嘘じゃなく、本当に起こるんだってことを証明したい。その軌跡このブログで残せたら、他には何も望むまい。
ブログの由来とか
ブログ名「さくせんしぃ」の由来は、常用される作戦AやBに対し、「作戦C」が緊急手段や奥の手を意味するところから。
あなたの日常に意外な選択肢や素朴な驚きをお届けしたいと思い、作戦C、もとい「さくせんしぃ」と名付けた。
中の人「ぽんさん」は、自身の名字をもじったのと、動物占いがたぬきだったことから命名。
感の鋭いあなたは「トップ画がたぬきでないのはナゼ?」と思うかもしれない。でも特に理由はない。あしからず。