予想を裏切るクオリティの高さ
「評論のサークルがアツい!」
長崎に住む兄が喜々として語るので、興味本位で付いていくことに。
齢30半ばにしての、初コミケ参戦である。
とにかく圧倒された。
1サークルの持ち場はパイプ椅子2つ分の長机。
それがだだっ広い国際展示場に鮨詰めに並ぶ。
サークル数は土日で約2万5千以上。
情報過多すぎて、何を見ればいいのか訳が分からなかった。
正直なところ、俺はコミケをなめていた。
下手の横好きのあつまりで、大したクオリティではないのだろうと。
しかし、予想は簡単に裏切られた。
というのも、個々のサークルの質が想像以上に高かったから。
己の”好き”を形に昇華する。
高い参加費を払い、限られた時間とお金を投資して作品を作る。
そこに妥協があるわけがない。
好きなものに対して適当なクオリティであることを、許すはずがないのだ。
誰だよ、コミケ=エロ本って言ったの!!
とにかく、すごかった。
プロが作ったといっても過言じゃない、スプラのジャズアレンジCD
センスが抜群の浮き輪バッジに、各ブキを描いたかわいいイラストバッジ
素人とは思えないほどに情報が濃い、ぼざろの聖地巡礼本
人気絵師が頒布する、ほんわかするウマ娘の四コマ漫画
パイプカットした男性が書く、パイプカットのすすめ
早大サークルが作った、高田馬場・早稲田のラーメン全店ガイド
身体を犠牲にしているであろうエナドリ批評に、
言葉のセンスが異次元だったプロテインの飲み合わせ本
よだれが出てくるカルディーのおすすめおつまみと簡単レシピ
ぼっちでも楽しめる東京の美味しいお店ガイドなどなど……
誰だよ、コミケはエロ本しか売ってないって言ったのは!!!!
こんなに面白いって知ってたら大学生の時から参戦してたっての!!!!
時間があったらここでレビューしたいくらい
気づいたらリュックがパンパンになるくらい買ってて、50枚あった500円玉が半分以下になってた。
初参戦でこれだから、歴戦の猛者は数万、十数万をゆうに消費するんだろうな。
会場のコンビニATMに行列できるくらいだし……
ともあれ、コミケにはいろんな人の夢が詰まっていた。
毎年参加というのもうなずける。
課題は情報収集。夏は正直行きたくない
反省点としては、情報収集をほとんどしなかったことくらい。
兄が買ったものを後で見せてもらったけど、俺とは比較にならないくらい、面白そうな本を見つけていた。
人気のサークルはまだいいけど、ほとんどは今回だけという可能性が高い。
なので、次は1か月前にWebカタログのゴールド会員になって、ヒマなときに流し見して探したいなと思った。
とはいえ、正直Webカタログで探すのは骨が折れる。
興味のあるジャンルを片っ端からチェックして見つけていくしかないのだから。
地味で根気のいる作業なので、ちょっとずつ進めた方がよさそう。
あと、今回は冬だったので体温調整が楽だったけど、夏はそうはいかない。
炎天下での待機はさすがに消耗しそうなので、よっぽど気になるサークルがない限りはいかないつもり。
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