ウルトラワイドモニターで高画質(QHD)検討している人がまず最初にみるモニターが、LGの34WL750-B。
ここでは、UWQHDのなかで最高コスパといわれる当機の性能や使用感をレビューしていく。
6万円に見合う価値があるのか、じっくり判断していただきたい。
ざっくり言えば、ゲームには不向き、
仕事用なら一考の価値ありって感じです。
外観
前知識
解像度
画面上にあるピクセル(px)の数量。数が多いほど、画素数をきめこまかく表現できる。
「UWQHD」は、QHD(フルHDの1.8倍の情報量)を保ちつつ、横に増量したものになってる。
ウルトラワイドモニターのサイズは、24インチを横に約1.6倍したもの。
解像度がフルHDの1.8倍だから、単純な掛け算だけでいえば、24型フルHDモニターの「約2.9倍」の画像表示ができることになる。やばい。
仕様
UWQHDのモデルで最高コスパの一品であるのは事実。
しかし、価格を落としたぶん、プラスαの機能は削ぎ落とされているのがキズ。お値段以上ではなく、値段相応に感じなくもない。
項目 | 説明 |
---|---|
画面サイズ | 34インチ |
パネル種類 | IPS |
表面処理 | ノングレア |
解像度 | 3440×1440(WUQHD) |
表示色 | 約10.7億色 (sRGB99%以上、HDR100) |
応答速度 | 5ms |
映像端子 | DisplayPort×1,HDMI×2 |
マウント | VGSA対応 (100x100mm) |
スタンド | チルト・昇降機能付 |
製品サイズ | 25 x 83 x 42.9 cm 8.4 Kg |
ちなみに、当「34WL750-B」はAmazon限定。一般販売用は「34WN750-B」となっている。
34WN750-Bの方が「スピーカー付、USB3.0端子付」ではあるが、表示色が1,677万色。34WL750-Bの方が高い。
短所
モニター選びをしていてわかったのは、いかに「ダメな部分」を把握しておくか。
せっかく高い買い物をするのだから、しっかりココを抑えてもらいたい。
価格が高い
24インチのフルHDモニター(解像度1920×1080)は安いものだと1.4万円ほど。
このモニターは、それよりワンランク上のQHD(解像度)6万円だと単純に4倍。
高精細な画像をみる、ベゼルが嫌い、作業領域を広くしたいといった考えがなければ、素直にフルHDモニターを2枚買ったほうがいい。
PBP/PIP機能がない
PBP(Picture By Picture)とは、例えばゲーム機とパソコンをそれぞれモニターにつないで、1つの画面で均等に表示させる機能。
ゲーム配信をするときに左でゲームをしつつ、右でコメントを確認できる。
対するPIP(Picture In Picture)では、片方のデバイスの表示を小窓にして常に前面に表示することができる。
この2つの機能、ウルトラワイドモニターなら必須だとおもうのだけど、この機種にはそれがない。
おどろくことに、有名どころのレビュワーは、なぜかそのことについて触れていない。なんで?
あまりにもだれも書いてなかったから、てっきり標準搭載だと思ってたけど、ちがった。
どうやら知らなかったのは、自分だけだったらしい……。あたしって、ほんとバカ?
ちなみにこの機能が欲しい人はプラス5,000円で↓のAcerのWQHDモニターがある。
リモートワークと副業を並行させるためにPBPを期待していた分、ショックが隠しきれなかった。
逆に言えば、この機能がなくても良いというのであれば、UWQHDの中で最高コスパだから、迷う必要もない。
リフレッシュレートが最大60Hz
ゲームをするうえで、リフレッシュレート60Hzというのは最低基準。
ゲームをガチでやる人からすると、この数値は問題外。
あくまで仕事用として割り切る必要がある。
Thunderbolt端子なし
Thunderbolt端子があれば、最近のMacbookproでは充電と画面出力を1本のケーブルで対応できてしまう。
数年以内にMacbookproを買い換える予定という人はあった方が無難なので、このモニターは検討から外してもいいかもしれない。
モニター内蔵スピーカーがない
ミニマリストの方はスピーカーないのは大問題…かもしれない。
どうしてもスピーカーが必要という人は、場所を取らないサウンドバーがあるとオシャレ。
長所
ここまでこき下ろしてきたけど、いいところもちゃんとあるから安心してほしい。
デカイ! UWQHDすごい!
圧巻のデカさ。とにかく存在感がハンパない。
パソコンとつなぐと、感動は次のステージへ。
画面は広くてキレイ。なにより、フルHDと比べこまかい文字がくっきりみえるのが最高。
表示色は10.7億色。sRGB(一般的なデジカメ、モニタ、プリンタの色基準)を99%以上カバー。
ブロガーやYouTuberが画面越しの色味を確認する程度なら、正しい色にこだわる必要はない。
本業が印刷業だから、ここにこだわっているヒトがいると、「写真に命かけてるんだな」と感心してしまうレベル。
俺はこのモニターで必要十分だった。
とはいえ、Macbook ProのRetinaディスプレイと比べると、Retinaの方がピクセル密度が高いため、きめ細かさはある。
「ものすごくキレイ!」と期待していると、肩透かしをくらうかも。
プライベートが快適
①ネット検索が快適
画質以外で言えば、やはり作業領域が広がる点が驚異的。
ブラウザを3つ開いてもすべて快適に見れるのは異次元の体験だった。気分はFXトレーダー。
②映画鑑賞で没入
シネマスクリーンの画面比率である21:9で表示が可能。
32型テレビと比較しても、ダンゼン没入感がある。
これはウルトラワイドモニターにのみ許された贅沢。映画好きにはたまらない。
仕事効率がUP
①エクセルの列表示がすごい
全画面表示したときのエクセルの列表示がエグい。カラムが大量にあるデータを見るのに便利。
ブログやる人なら、エクセルで上位記事比較・分析するときにむちゃラクになるので、覚えておいて損はない。
②ブログの作業がラク
他サイトと比較する、アフィリエイトリンクを作成する、テキストエディタで下書きする、記事を書き込む。
本来3つ画面がほしいところでも、ウルトラワイドモニターなら1つの画面ですべてを実行できる。
③ 画像・動画・音声編集がラク
編集作業はこんな感じ。
④ラジオ収録が大幅時短
ウルトラワイドモニターにして一番恩恵があったのは、実はラジオ収録だったりする。
原稿読みつつ、GarageBandを操作し、サムネイルとリード文も……。
おかげで作業が本当にラクになった。
⑤高コスパ&高リセールバリュー
UWQHDで6万円を切るのはこのモデルだけ。
コスパのよさはピカイチなので、
✅ 仕事用として使いたい
✅ PBP/PIP機能を使わない
✅ Thunderbolt端子は不要
この条件がそろうのであれば、満足できるはず。
また、リセールバリューが高い点も、購入を後押ししてくれる。
メルカリで調べたら、-5,000〜10,000円で売却可能。(2021/4/11現在)
今はリモートワークの需要で当分は高値が予想できるから、Amazonの返品(50%返金)に比べれば、傷は浅くて済む。
他ブログのレビュー
https://watchmono.com/e/lg-34wl750-b-review-check
ヲチモノさん 概要がつかみやすい
https://www.omg-ox.org/34wl750b
OMGさん モニターアームとの併用をプッシュ。これには同意
https://usshi-na-life.com/2019/11/07/lg-34wl750-b-review/
うっしーならいふさん 解説が一番しっかりしてる。文量はやや多め
https://celvie.info/lg-34wl750-b-review/
ぺんぎんくんさん 写真がきれいで読みやすい
どれも読みやすいし、詳しい。正直、自分が記事を書くか迷った。
でも、どれも「PBP/PIPがない」ことを書いておらず、これはマズイなと直感。
このままでは、自分みたいに「やっちまった!」と思う人が出てしまう。
そう思って、他の方が失敗しないようにと記事を書くことにした。
買おうか迷っている人は、デメリットはもちろん、余裕があれば上記のサイトも参考にしつつ、決断してほしい。
34WL750-B まとめ
「買いですか?」と聞かれたら、
「万人にはオススメできないけど、条件が合えば満足できる」と答えるだろう。
とはいえ、ウルトラワイドモニターをデスクに置いた時の感動は、買った人にしかわからないエモさがある。
じっくり考え、デメリットを踏まえたうえで決断したなら、きっと後悔しない。
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