・努力は往々にして、間違った方向に進む
・頑張りは失敗のもと。シンプルかつ簡単にできる方法をさぐろう
・成果を出したければペースを守ること。やりすぎは禁物!
・誰もやっていなくてそこそこ上手くできること、それがジャスティス。
人は努力の物語が好きだ。
試験勉強、長時間労働、数年がかりの大作など。
大きな成果を見て人は「簡単には真似できない」、「努力の結晶だ」と称賛する。
しかし、時間は有限。
誰もが心の底で、本当はこう思っているのではないだろうか?
「努力しないで、最短で結果を出したい」
果たしてそんなことが可能なのか。
答えはYESである。むしろ、YESしかありえない。
『エフォートレス思考』は、「努力は往々にして間違いである」ことを教えてくれる1冊。
本書を読めば、努力せず、最短で結果を出すための方法を学ぶことができる。
ここでは、俺が大事だと感じたポイントを簡単に3つ伝えていく。
ちなみに要約がみたいなら、俺よりフェルミ動画がわかりやすいのでそちらを参考にしてほしい。
① 頑張りすぎは失敗のもと
「頑張りすぎは失敗のもと」
これが本書最大のポイントといってもいい。
著者は昔、プレゼンの前日に資料を完成させたあとで、「もっといいものができる」とイチから資料を作り直し始めたそうだ。
徹夜でスライドを修正し、シナリオを書き直していく。しかし、詳しく検証はできないまま……。
そして寝不足のまま、プレゼンに臨んだ。
結果は言わずもがな、大失敗に終わったそうだ。
このことから著者は、「頑張り過ぎは失敗のもと」という教訓を得たという。
努力というものは厄介だ。
時間を費やしたぶん、良いものだと考えたくなる。
いや、失敗であるなんて認めたくないというのが本音だろう。
反対に、努力せずに手軽に仕上げたものほど、ミスも少なく、上々の出来であることが多い。
皮肉なものだ。
なぜこんな逆転現象起きるのか。それは、努力しないほうがシンプルにできるからだ。
シンプルゆえに間違えが少なく、楽に事をなせる、というわけ。
俺たちには180度の思考転換が求められている。
「努力して難しいことを達成する」のではなく、
「いかに楽をして余裕で成果を出すのか」ということへ。
② やることの上限を決める
体調がいい。気分も乗っている。
そんなとき、いつもより多めに仕事をすることはないだろうか。
面白いことに、本書によれば、そんなときは仕事を続けてはいけないという。
なぜか。それは気分や感情に任せて仕事をしているからだ。
著者は本書の原稿を書くときがあれば書かないときもあったんだとか。
反対に、著者の友人のミュージシャン兼作家は、定期的に書き上げていったという。
何に違いがあったかというと、ペースだ。
友人は、無理がないように、1週間で2つの曲のストーリーを書くと決め、それ以上は書かなかったという。たとえもっと書きたいと思っても、だ。
「自分のペースを守りましょう。書くペースを上げすぎると、脱線して道を見失います。たまにしか書かないでいると、勢いがなくなります。1日1000ワード程度がちょうどいいペースだと思います」
身近な例で言えば、とある先輩ブロガーは仕事とブログを両立して、週末にブログ記事を上げるというペースを守り、毎月5桁の収益を達成している。まさにこのお手本だ。
自分の生活リズムに合ったかたちで無理なくアクションする。
これが継続の極意。いたってシンプルだ。
③ だれもやっていないことを極める
みんなはディック・フォスベリーという名前を聞いたことがあるだろうか。
彼は走り幅跳びの選手で、当時主流だったベリーロールという跳躍法ではなく、「フォスベリー・フロップ」という、従来の概念では考えられなかった”背面跳び”を世界で初めて開発した。
当時の新聞は「世界で最も怠惰な高跳び選手」だとか「彼はバーの上で寝ている」と揶揄したという。
しかし、ディックはそんな声をよそに技術を磨き、1968年のメキシコ五輪で金メダルを獲得する。
本書の言葉を引用しよう。
「コツコツと今までのやり方を磨いているだけでは、そこにたどり着くのにどれほどの時間がかかったか分からない」
「みんながやっていることをとても上手にやるより、誰もやっていないことをそこそこうまくやったほうがいい。さらに、誰もやっていないことを極めれば、あなたの価値は飛躍的に高まる」
「他人にとっては難しいのに、自分にとって簡単なことはないだろうか?」
ここまで読んで勘が鋭い方は、ベストセラー『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』がまさにこの思想に則っていることに気づくだろう。
努力を必要としない、自分が切り開いていく真っ白な道。
人のことを気にするよりも、自分の心の声に耳を傾け、考え続ける。
その先に、自分が望む、いや、想像もしないような未来が待っているはずだ。
まとめ
人はえてして難しいことをしたがる。
推理小説で頭をフル活用し、自分の力で謎を解き明かしたときのような快感、それが欲しいのだ。
しかし、ダメなときはいくら考えても答えは出ない。
反対に、答えがひらめいたときは、あっけないぐらい簡単に解き明かせてしまう。
「あの時間は一体なんだったんだ……!」と恨めしくなるほどに。
苦難を乗り越える茨の道を選ぶか、最短でシンプルに結果を出す楽な道を選ぶか。
後者を選択したいのであれば、この本がよき道案内をしてくれるにちがいない。
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