夏休みのような作品「映画 ゆるキャン△」レビュー

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山梨・静岡を舞台に、女子高生5人がゆったりキャンプしつつ、数々のご飯シーンで日本中の胃袋を震撼させた飯テロ系青春日常アニメ「ゆるキャン△」。

とにかくファンが多いことで有名なこのアニメが、ついに映画化された!

ファンの間では語っても語り尽くせないほど、多くの魅力を秘めた「ゆるキャン△」。

アニメファンとして、これは見過ごせん!

というわけで、「興味はあるけどまだ見てない!」という人はもちろん、「いろんな感想を知りたい」という人に向けて、「映画 ゆるキャン△」の魅力をつたえてくよー^^

よーやくズラ!
・映画版は完全オリジナルストーリー
・舞台は原作から10年後。なでしこたちが社会人になってからのお話
・見どころは、理想と現実の”葛藤”
・TV版にはなかった緻密な心理描写に注目を!
・総評:これは大人の夏休みのような作品

原作から10年後という”挑戦”

本作はアニメ(原作)から10年後、なでしこたちが社会人になってからのお話。

映画完全オリジナルのストーリーだ。

10年後だよ! みんな社会人になってるんだよ!

TV版を知っている人なら、これだけでワクワクがやばいはず。

とはいえ、成長した姿が見れる楽しさの反面、青春のキラキラ感がなくなってしまう怖さもある。


青春という武器を捨てた彼女たち。一体どんな物語を紡ぐのか。

「作ってみないか? わたしたちで」

この難題に対し、京極監督が冒頭で出した答えは、社会人になってバラバラになった5人がキャンプ場をつくるために再集結するだった。

そう。TV版が子どもの青春だったのに対し、映画版は大人のロマンで真っ向勝負を仕掛けてきたのだ!

キャンプ場をつくるだって?! そんなん、ワクワクするに決まってるでしょうが!!


キャンプに夢を見ていた子どもが、キャンプで夢を見せる大人になるだなんて……対比完璧じゃん!

映画のコンセプト、かっこよすぎだろ!

この時点で、もう映画が面白くなることは確定したと言っても良いくらい。

まあ、マジで面白かったんだけどね。

立ちはだかる「現実」というデカイ壁

とはいえ、キャンプ場づくりがカンタンなことでないことは誰にだってわかる。


ニートならまだしも、みんな立派な社会人。

生活やら仕事やら。現実の壁がドーン。

とにかくいろんな困難が立ちはだかることとなる。


なでしこたちが、こうした現実にどう折り合いをつけつつ、夢を叶えようとするのか。

この”葛藤”の部分が、映画の見所となっている。

「大人になるって少し寂しい。けど、悪いことじゃない」

ここで、各務原なでしこ役・花守ゆみりさんのコメントを引用しよう。

「今回の映画では、TVアニメや原作ではみたことのない、なでしこたちの姿が描かれていると思います。その一方で、変わらない表情や気持ちがあって『大人になるって少し寂しいけれど、悪いことじゃないかもしれないな』って、きっと最後には思ってもらえる、そんな映画になっていると思います」

映画ゆるキャン△ のーまるえでぃしょんズラ! キャストインタビュー から引用

大人はだれしも、この「少し寂しい」を持っている。

現実が思い通りにならないと知っているから。夢が叶わないとわかっているから。

それはみんないっしょ。だから弱音を吐いちゃいられない。

そしていつしか、本音を心の内に隠すようになっていく。

これを意識しておくと、いろんなシーンがむっちゃ楽しめるから、ぜひ意識して見てほしいかな。

TV版にはなかった、大人な心理描写

俺がこの作品で一番心に残ったのはなにかというと、「心理描写」。

特に、劇中でキャラが「悔しさ」を表現するシーンがいくつかあるんだけど、これが本当に素晴らしかった。


本作では、感情に対する言葉の説明がない。

ただ、いつもの会話に、ほんの少し違和感があったり、表情に微妙な陰りがあったり。

キャラの一挙一動に一瞬、ちょっとした”ノイズ”が走るんだ。

まるで「大切な友人に気遣いさせまい」という優しさを表すかのように。


一方で、対する相手は隠された気持ちにちゃんと気づいてて、的確にフォローしていく。

言葉ではなく別の方法で。


茶化したり、肩をぶつけたり、唐突に旅行に誘ったり、思い出話をしたり、同じ景色をじっと眺めたり。

その場に合った、一番心地よい方法で、相手に心を寄り添わせる。



こうした演出は、TVアニメ版(青春時代)ではなかった。

いや、なかったんじゃない。できなかったんだ。



映画版だからこそ、俺達が大人になったからこそ、深く味わえる心理描写。

これぞアニメの醍醐味って言いたいくらい、めっちゃ凝ってたんだよ、マジで。

ほんと、最高やで。

大人の夏休み

みんなが観たかった「ゆるキャン△」はここにあった。

本作は、理想と現実、希望や切なさといった「普通」の感情がいっぱい詰まった、大人のオモチャ箱だった。

そのうえ、どんな人でも等身大で楽しめる。いわば、夏休みみたいな作品。

とにかく、みんなが笑顔になれる。こんな幸せな作品、そうそうない。


最初にTV版のゆるキャンを見たとき、こう思った。

「キャンプってなんて魅力的なんだ!」
「心がむちゃくちゃ癒やされた」
「旅の楽しさがこんなにつまったアニメ、見たことない!」


ただ、映画版を見た今、少し悩んでしまっている。

「こんな素敵な作品に、一体どんな言葉が似合うのだろうか」と。

答えはまだ見つからない。

だから、俺はこの作品を事あるごとに見返したいと思う。

疲れ果てていろいろ嫌になっちゃったとき、
仕事や生活で本当に我慢できなくなったとき、
孤独や不安に苛まれて、夜中に泣きたくなったとき。

この作品ならきっと、いや、ゼッタイに力になってくれるはずだからね!

いつか納得のいく答えが見つかることを信じて……。


マジで、ゆるキャンは最高だ!

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