やりたいことは、1行日記で見つかるよ!
『1行書くだけ日記』(伊藤羊一/SBクリエイティブ)は、今年一番効果を感じている自己反省ツール。
やりかたは簡単で、1日に1行日記を書き、それを日々振り返り、気付きをメモしていくこと。
これを地道に繰り返すと、徐々に自分の「やりたいこと」が見えてくる。
今回は実際の1行日記の付け方と、私が1ヶ月に取り組んだ結果から、メリットとデメリットを伝えていく。
1行日記のやりかた
媒体はメモ帳、手帳、日記、スマホ、なんでもOK。
私は本書で勧められていた「Day One」というアプリを使用している。(iOSはこちら/Androidはこちら)※使い方は別記事で
手順は以下の通り。
日記を書く時のコツは、情景が浮かぶように書くこと。
後で振り返るときに「どうしてその行動をしたのか」、「なぜ気に留めたのか」が思い出しやすくなる。
日記が書けたら振り返りを忘れずに行うこと。
通勤や仕事の合間などに見直して、自分にとっての意味、気付き、やることを書き足す。例えば、こんな感じに。
ポイントは正直に書くこと。
自分のクセや考え方が出てるなーと感じたならOK。
なぜかと言うと、自分が何に興味をもっているのか、何をしたいのかのヒントがそこにあるから。
あとはこれを続けるだけ。
1行日記で得たもの
1月に初めて早1ヶ月が経ったので、振り返りがてら、やってみて分かったメリットとデメリットを解説していく。
①考えるクセがつく
たった1行の日記だけど、逆に言えば1行しか書けないということ。
つまり、1日のなかで何が重要で、どんな意味があったのかを必然的に考えることになる。
例えば、仕事でメールを打っているとき、友人とツーリングに行っているときなど。
きづきは不意におりてくる。1行日記をつづければ、センサーが鋭くなったと体感するはず。
②積極的になる
なるべく良いことを書きたいと思うのが人の性。
そのせいか、1ヶ月前に比べると、「ネタ探し」を探すために積極的になった。
近所で上映が終わってしまった映画を遠方まで見に行ったり、長年放置していた親知らずを急に抜こうと思ったり、伊豆までツーリングに行ったり。
積極的に行動すればする分、「自分はまだまだできるんだ」と自信にもつながるから、この姿勢は嬉しい。
③興味や強みが見えてくる
同じような部類をグルーピングしてみると、自分が何を大事にしているか、何に積極的なのかが分析できる。
なんとなく書いていても、無意識のうちに本心は出るもの。続けることで、「やりたいこと」が見えてくるというのも、まんざら嘘ではなさそうだ。
④反省や自己分析が簡単にできる
1ヶ月の反省をしようと思った時、何もないところから振り返ろうとすると、けっこう大変。
しかし、1行日記を土台にすれば、1ヶ月の行動をすぐにまとめ、次月に向けての課題をすぐに考えることができる。
面倒ごとはタスクを細分化し、ハードルを下げるに限る。1行日記はその意味からしても合理的な手法と言える。
1行日記の課題
簡単かつメリットが多い1行日記。とは言え、1ヶ月やってみると意外と工夫が必要なことが分かった。
というわけで、以下に1行日記の課題と、それを乗り越える工夫について語る。
①怠けグセとの闘い
よくやってしまったのが、「2日分まとめて日記を書くこと」と「日々の振り返りを怠ってしまうこと」の2点。
日記を放置して夜遅くまで作業していると、どうしても忘れがちになり、「疲れてるから明日書けばいいや」になりがち。
1行日記の効力は毎日振り返り、学びを得ることにある。それを考えると、怠けグセは天敵。
だから、怠けないように、夕食やお風呂、トイレ、歯磨きなどのスキマ時間で細かく取り入れるようにしたい。
②反省を行動につなげるには工夫が必要
1ヶ月30個分の日記に対し、30個の「やること」を書き出すこととなる。
しかし、やることを書き出せても、実際にやるかというと、そうではない。
1日何回、何分、いつ何をするのか。計画しないと、せっかくの日記と反省が水の泡になってしまう。
③効果が出るまでは当然、時間がかかる
一度や二度の行動で人間は変わらない。人を帰るのは”継続”。つまり”量”だ。
だから、1ヶ月ちょっとやったくらいで、人生が大きく変わるというような変化はない。
地道に気長に継続して、初めて大きな結果が生まれる。そこを理解した上で実践しないと、いくら簡単でもすぐに挫折しかねない。
まとめ:1行日記 は習慣化を助ける最高のモチベーションツール
「男子、三日会わざれば刮目して見よ」とは言うものの、人間そんな簡単には変わらない。ましてや、毎日忙しいから、自分のための時間も取るのも難しい。
でも、自分を成長させたいし、やりたいことを仕事にしたい。
なにも持っていない今、できることは唯一つ。それは、一日一日地道に行動を積み重ねること。
他人は関係ない。自分のペース、自分にでできることをする。続けていけば、必ず結果が出る。
結局、一番頼りになるのは自分自身。
その自分を支えるためのツールとして、「1行日記」は良き相棒になってくれるはずだ。
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