【プリプリ映画感想】俺たちのプリプリが帰ってきた

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3年半。長かった、本当に本当に長かった。

待ち望んでいたプリプリの続編。見られる日がついにやってこようとは!!

以下、思い出にさらっと浸りつつ、カンタンにレビューしていく。

ネタバレは最小限だから、安心してついてきてほしい。

やっと「おかえり」が言える。本当に長かった3年半

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画像引用元:「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」第1章 本予告 © Princess Principal Film Project

2017年7月に、完全オリジナルアニメとして放送開始された『プリンセス・プリンシパル』。

原作がなく、ゼロからのスタートだったが、第1話を見て誰もが確信しただろう。「これはすごい作品になる」と。

スチームパンク×スパイ×JKという斬新な設定、心理描写の細やかさ、上品な掛け合い、優しくもほろ苦い展開などなど。

1話1話の完成度も高く、書いたら本当にキリがないくらい、アニメ好きを唸らせる要素が詰め込まれ、とにかく衝撃のアニメだった。

それゆえ、放送終了後にファンを襲った”プリプリロス”は、まさに耐え難きを忍びの状態だったと言える。

核心に踏み込む”決意”を示した第1章

そんなファンの期待約3年分に背負い、満を持して公開された『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章」。

タイトル銘打たれた”Crown Handler”(王冠を手にする者)からも明白なように、劇場版ではTVシリーズから課された主題(プリンセスが女王となり、ロンドンの壁を壊す)の決着がメインになっていく。

<あらすじ>

戦勝祈願式典の事件後、現場にあったプリンセスの帽子から、プリンセスに偽物がいることを知るノルマンディー公。

そのことがきっかけになったためか、宮廷に潜伏する共和国スパイが次々と捕まってしまう。

危機感を持ったコントロールは、宮廷内にモグラ(二重スパイ)がいる可能性を危惧しつつ、仲間への情報連絡係という建前でプリンシパル(アンジェたちのチーム)を派遣することに。

そこでアンジェたちは、共和国スパイで”ビショップ”を名乗る、王室侍従長・ウィンストンと遭遇する。

ビショップはアンジェに合うと開口一番、衝撃的な一言を口にする。このことがきっかけとなり、アンジェたちはビショップの正体を暴くため、工作活動を開始することに。

 

ギアを上げてきた! 制作陣が物語に込めた想い

宮廷でのシーンが増え、タイトルに沿った「王室騒動」の気配を予感させる本作。


TVシリーズでアンジェたちが窮地にたつことは少なかったが、今作は逆。

なんと、最初から最大のピンチを迎えることになる。ここがとにかくいい。

そして、窮地に立った状態からどのように挽回していくか、実力が試される場面が続く。

先が読めず、目が離せない展開は、劇場版ならではといったところだった。

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画像引用元:『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章』本予告 © Princess Principal Film Project

TV版からの変化はまだある。それは、より本格的にスパイ要素を盛り込み、難易度を上げてきた点。

冒頭で登場する古書店の店主、ビショップが要求する稀少本、本を使った工作行為など、今回は”本”がキーアイテムとなっている。

「古書店は人と情報が行き交う場所で、ポスト(スパイが情報を交換する場所)にもなりえた」

かく語るリサーチャーの白土氏が、今回も素晴らしい働きをしてくれていた。

物語のリアリティに貢献してくれた偉大な知見に、ファンとしては本当に感謝しかない。


また、プリプリ名物の”おしゃぐりあい”(おしゃれな探り合い)として、今作ではチェスが起用されていた。

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画像引用元:『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章』本予告 © Princess Principal Film Project

劇中では、駒の指し方から相手の思考を探るという頭脳戦が展開されるが、力の入れ具合が尋常じゃない。

このシーンを見るためだけにこの映画を見てもいいと思えるくらい、手に汗握る迫真の出来だった。

ファンを虜にした”ニクい”演出は健在!

魅力はそれだけではない。そもそも、プリプリロスを引き起こした最大の要素は何だったか。それは、”ニクい”演出だ。

「黒トカゲ星のお塩です」と洒落を効かせるベアト。

父のおまじないが効かないと嘆くちせ。

チーム白鳩という名に「いいね。白ってところが特に」と想いを重ねるドロシー。

10年前を懐かしみ、ピアノの連弾をするアンジェとプリンセス。

物語の最後をウィットで締めくくる”ニクさ”をファンは忘れてない。

本作でもその演出は健在、というより、むしろ成長していた。

戦闘におけるアンジェとちせの阿吽の呼吸。

アンジェを諭すプリンセスの笑顔。

ドロシーの何気ない視線。

アンジェのさりげない思い遣り。

TVシリーズでは、「ここぞ!」というとき、言葉に想いを託す印象が強い。

けど、今回は言葉に頼らない、以心伝心の演出が際立っていた。

そのおかげで、ニクい演出へ更にシブみが加わり、より濃縮された味わいがあった。

反面、初見にはハードルが高くなってしまった

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画像引用元:『プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章』本予告 © Princess Principal Film Project

ファンとしては十分に見どころを感じる出来になっていた。

とはいえ、全体を通した感想としては、尺が短いこともあり、可もなく不可もなく、まさに”序章”だったなあと言ったところ。

また今回は新キャラ・ビショップとの対面がメインだったから、キャラドラマが控えめで全体的に淡白な仕上がりになったことは否めない。

劇場版ではキャラの深堀りが皆無で、組織や人間関係の説明が端折られてる。

それゆえ、プリプリ初見さんからすれば「はえぇーなんかすごいことしてるなー」しか感想は浮かばなそう。

本当に中身が濃い作品だけに、新規参入のハードルが高くなってしまった点、そこだけが惜しい。

まとめ:闘いは始まったばかり

TVシリーズを経たファン目線で見れば、「プリプリが帰ってきた!」という感慨深さだけでも見る価値はある。

また、第1章というだけあって、とにかく伏線が多い。1度見たら2度、2度見たら3度見たくなるのは必須。

私もできるだけ見に行って、売上に貢献してあげたい。

第2章は2021年秋予定。第1章が2020年4月公開予定だったことを考えると、1年半は制作に必要だろうから、そのペースからすると6章を迎えるのは6年後。放送開始から考えると10年だ。果てしない。

ファンとしては待つことしかできないのが悔しいけど、これからもファンを増やすためのスパイ活動は継続していきたい。

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